TIPSお役立ちコンテンツ

子育てしながら正社員はきつい?両立のコツとワーママが働きやすいお仕事

子育てしながら正社員はきつい?両立のコツとワーママが働きやすいお仕事

近年では、お子さんのいるご家庭の「共働き」が当たり前になってきているなかで、育児中でも正社員を希望するワーママさんが増えてきています。さらに政府をはじめ、各企業でも子育てと仕事を両立した働き方をサポートする取り組みを推進する動きが見られており、ワーママさんを応援する職場も多く見られるようになってきました。とはいえ子育てしながら働くのは、どのような仕事であっても大変なもの。特にフルタイム勤務になる正社員と考えると、なかなかハードに感じてしまうでしょう。そこで今回は正社員として活躍したいワーママさんにおすすめできる、子育てと仕事を両立させるコツや、育児しながら働くのに向いている職種・業種をご紹介していきます。

正社員で働いているワーママは実際にどれくらい?

ワーママ

厚生労働省の調査結果(※1)では、2024年時点における、仕事をしながら働くワーママの割合は80.9%。そのうち正社員として勤務しているのが34.1%、非正規雇用となるのが36.7%、残り10.1%はその他(自営業など)となっています。

仕事をするワーママの約半数は正社員となっているものの、非正規雇用のほうが若干比率は高くなるのが現状。なかにはワーママ自身の希望によって、正社員ではない働き方を選択しているケースも多くあるでしょう。とはいえ正社員のワーママさんの割合は、年々増えてきている傾向にあり、5年前(2019年)に比べて約8%も増加しています。

(※1)厚生労働省「2024(令和6)年 国民生活基礎調査の概況」

子育てしながら働くのが「きつい」といわれる理由は?

厚生労働省の調査(※2)によると、妊娠・出産にともなう離職の理由として、次のように回答する人が多く見られました。

  • 自分の気力・体力がもたなそうだった(もたなかった)
  • 勤務先に育児との両立を支援する雰囲気がなかった
  • 勤務地や転勤の問題で仕事を続けるのが難しかった
  • 配偶者・パートナーなど家族の協力が得られなかった(得られそうになかった)

特にお子さんが小さいうちは保育施設を利用していたとしても、「急病による欠勤や早退が多くなる」「送迎があって残業ができない」など、働き方が制限されやすい一面も。仕事だけに専念するのが難しくなりやすい分、フルタイムで働く正社員だと「きつい」と思ってしまいやすい傾向にあります。

さらにご家庭の状況次第では、どうしても育児の負担がママに偏ってしまうケースも少なくありません。また単純にお子さんが生まれる前後では、生活環境も大きく異なるため、働き方もおのずと変えていく必要が出てきます。そこで新たなライフステージに対応できる勤務スタイルにできないと、仕事や生活に手が回りきらずに、「きつい」と感じてしまう大きな原因になりやすいといえます。

(※2)厚生労働省「仕事と育児の両立等に関する実態把握のための調査研究事業」

ワーママが子育てと仕事を両立しながら働くためのコツ

 

ワーキングママの不安や悩みのイメージ図

育児中でも、正社員としてフルタイムで勤務するためには、あらかじめ子育てに対応した働き方やライフスタイルに見直すことが大前提です。育児中は何かと忙しくなりがちで、どうしても心身ともにエネルギーを消耗しやすいものの、無理なく仕事と両立するための手段はいくつもあります。では実際に、子育ても仕事も頑張りたい場合に、意識しておきたいポイントを見ていきましょう。

現職の正社員を継続するならまずは社内制度を確認

現在も正社員として勤務していて、このまま続けていくのか悩んでいる際には、まずは社内でどのような育児支援をおこなっているのか確認してみるのがおすすめです。

ちなみに国の制度として、産前産後休業や育児休業などの他、本人の希望に応じて必ず利用できる育児支援もあります。具体的には、次のような例が挙げられます。

  • 短時間勤務制度(時短勤務):所定労働時間6時間への短縮(3歳未満の子がいる場合)
  • 育児時間:1日2回、30分以上の子育て時間の取得を認可(1歳未満の子がいる場合)
  • 残業免除:所定労働時間を超過した勤務を免除(小学生未満の子がいる場合)
  • 深夜勤務免除:22時から翌5時までの深夜帯の勤務を免除(小学生未満の子がいる場合)
  • 子の看護休暇:子どものけが・病気にともなう特別休暇(小学校3年生までの子がいる場合)※有給休暇に含まない

また2025年10月からは各企業に対し、3歳以上小学生未満の子を持つ従業員を対象とする、育児支援施策を2つ以上取り入れることが義務化されました。具体的には、以下のうち、2つ以上を導入しなければならないとしています。

  • フレックスタイム制または時差出勤
  • テレワーク
  • 保育施設の設置運営
  • 有休および現状の休業制度以外の別途休暇の付与(年間10日)
  • 短時間勤務制度(3歳未満の場合と同様)

対象となる従業員側は、上記のうちで2つ以上導入された施策から、いずれか1つを選んで利用できるようになります。このように国として、育児と仕事との両立をフォローする取り組みを進めており、子育てしながら勤務できる働き方を選んで活躍できるケースも増えてきています。

なおかつ企業によっては、ここまでに出てきた国の制度以外にも、独自の育児支援の取り組みを実施している例も多々見られます。子育てとの両立を考える時には、大前提として、社内の育児支援制度を十分に把握しておくことが重要です。

1日の大まかなタイムスケジュールを立てておく

どのタイミングで何をするのか、仕事がある時の1日のタイムスケジュールを立ててみると、どういった働き方なら子育てと両立できるのか見えやすくなります。また1日のタイムスケジュールを立てることで、例えば保育園への送迎時間など、やるべきタスクの見直しも可能。仮に育児にともなって新たな仕事を探す場合にも、1日の流れをイメージしてみることで「この距離の職場ならいいかも」など、子育てしやすい勤務先を選ぶ判断材料にもできます。正社員のフルタイム勤務で、どのように育児を組み込むといいのかシミュレーションしながら、まずは希望の働き方を洗い出してみるのがおすすめです。

パートナーとの育児・家事の分担に問題がないか相談する

子育てと仕事を両立させるためには、パートナーとの協力体制も重要。パートナーとフォローし合える状況なのであれば、お互いの分担やルールをあらかじめ十分に相談しておくようにするのがベストです。例えば「○曜日と○曜日は自分がお迎え」「夕飯と送迎で担当を分ける」など、一人で抱え込みすぎない状態にしておくことも大切。現状でそれぞれの育児・家事の分担を見直してみて、必要に応じて当番制にするなど、お互い無理なく仕事ができるように調整してみましょう。

できるだけ育児・家事の負担を減らす方法を考える

最近では、育児や家事にかかる時間を短縮できる便利なグッズやサービスも多くあるので、日々の生活に取り入れてみるのもいい方法です。例えば全自動家電をはじめ、仕込み済みの食材サービスやネットスーパーの定期配送など、ちょっとした工夫だけで負担感が変わってくることも多くあります。時には家事代行を活用してみるなど、少しでも自分たちが楽にできる手段を探してみるのもよいでしょう。

家族からの協力や外部の支援サービスも視野に入れる

状況次第では、家庭内だけでは手が回りきらない場合もあるため、あらかじめ家族からの協力をお願いしておくことも大切です。また多くの自治体では、地域による育児支援もおこなっているため、こうした行政サービスの活用も検討してみるのがおすすめ。例えば地域事業の育児支援となる「ファミリーサポートセンター」では、会員登録によって、お子さんの送迎や一時預かりなどに対応してもらえます。このように、どうしても家庭内だけで対処できないケースも考慮しておくと、仕事と育児との両立もしやすくなるでしょう。

子育てに理解のある職場を選ぶ

もし新たに仕事を探したり転職したりするのであれば、子育てと両立しやすい職場を見つけるのがもっとも効果的です。例えば、「育児中の女性社員が多い」「子育てサポート企業の認可がある」「支援制度が充実している」など、家庭と両立した働き方ができそうなのか十分に調べるようにしましょう。勤務時間帯や曜日などの労働条件・待遇面だけでなく、「職場の雰囲気」をはじめ、育児に対するフォロー体制もしっかりと確認しておくことをおすすめします。

子育てと両立しやすい働き方ができる仕事を検討する

さまざまな職種・業種があるなかで、例えば「残業になりにくい」など、子育てと両立しやすい条件が揃った仕事も多く存在しています。育児をしながら無理なく正社員として勤務していくことを考えるなら、そもそも子育てしながら働きやすい仕事自体を選ぶのも一つの方法です。

ワーママにおすすめの仕事9選!子育てと両立しやすい職種・業種

 

 

ワーママ

 

では実際に正社員を希望するワーママにおすすめできる、子育てとの両立がしやすい職種・業種の代表的な例をいくつかご紹介していきます。

事務職

一般事務・営業事務・経理事務・総務事務・採用事務など、各企業のバックオフィスを担当する職種は、きちんと固定された勤務曜日・時間帯で働ける場合が多い傾向にあります。顧客からの要望などに左右されることも少なく、基本的に残業なしで勤務できるケースも多数。また一般的には土日祝休みとなるので、お子さんの保育園・幼稚園や学校と合わせた休日にでき、子育てとの両立がしやすいのもメリットです。なおかつデスクワークが中心となるため、体力的な負担も少ない仕事といえます。

医療事務

医療事務の場合も、基本的には勤務先の診療時間が終われば終業となるため、残業になりにくく固定された働き方がしやすいでしょう。もちろん各クリニック・医院にもよるが、土日祝休みとなっているケースも見られます。またクリニック・医院の場合、午前と午後の診療時間の空きが長めになっていることが多く、場合によっては中抜けができることも。もし勤務先が近所なら、休憩時間でちょっとした家事を済ませるなども可能です。

コールセンター、カスタマーサポート

コールセンターやカスタマーサポートは、おもに電話業務をおこなう、内勤のみのデスクワークの代表例です。受付センターの営業時間も決まっているため、残業になりにくく、決まった時間に上がりやすい仕事でもあります。また基本的には人員が十分に揃っていて、シフト勤務となる職場でも、希望休が比較的取りやすい場合が多い傾向にあります。家庭の都合に合わせて休みやすく、子育てとの両立にもおすすめです。

インサイドセールス

インサイドセールスとは内勤専門の営業職で、例えばテレアポなど、客先に出向かずに顧客にアプローチする仕事です。内勤のデスクワークで、なおかつ客先訪問がない分、顧客の要望に左右されにくい営業職でもあります。決まった時間で仕事を切り上げやすく、業務量の調整もしやすいため、子育てと両立した働き方がしやすい傾向にあっておすすめです。

介護職

介護職と聞くと、夜勤やシフト制などのイメージがあるかもしれませんが、施設によっては日勤のみで働ける場合も多く見られます。例えばデイサービスなら、日中のみの施設利用となるため、夜勤がなく夕方早めに終業できます。また施設の営業時間が終われば業務終了となるため、残業にもなりにくいのが特徴です。なおその他の施設でも、例えばシフト制であっても「次の時間帯のスタッフが来たらバトンタッチして終了」など、決まった時間に帰宅できるケースも多々あります。体力は使うものの、安定した働き方がしやすく、子育てとの両立におすすめです。

Web業界

ホームページ制作・インターネット広告・Webメディア運営などの業界は、在宅勤務やテレワークが浸透している傾向が強く、子育てとの両立におすすめです。具体的な職種としては、Webデザイナー・Webマーケター・ディレクターといった専門性の高いものが多いですが、ライターなどであれば未経験から入社できるケースも多々あります。出社のない柔軟な働き方がしやすく、育児しながら仕事がしやすい業界といえます。

IT業界

システム開発などのIT業界も、Web業界と同じく、在宅勤務やテレワークの導入が比較的進んでいます。具体的な職種としてはプログラマーやエンジニアなどの技術職が多くなりますが、バックオフィスの事務やユーザーサポートなど、専門知識を必要としない業務もあります。子育てとの両立を考えるなら、IT業界の仕事を視野に入れておくのもおすすめです。

清掃業界

オフィスビルやマンションなどの大きな建物や、ホテルをはじめとした各施設の定期清掃の仕事も、固定の時間帯に終業しやすく子育てとの両立におすすめです。決まった作業をしていく場合が多く、ルーティン業務が中心となるため、安定した勤務形態になりやすいのが特徴。なかにはハウスクリーニングなど、家事の経験を活かして活躍できるケースもあり、育児によるブランクがある時にもおすすめできます。

接客・販売業界

接客・販売業界も、基本的にシフト勤務にはなるものの、決まった時間で交代になるため残業になりにくい利点があります。また状況次第で、例えばスタッフ同士でシフトの調整ができるなど、働き方に融通が利く職場も多く見られます。なおかつ専門的なスキルや知識よりも、コミュニケーション力が重視されやすく、未経験からスタートしやすい特徴もあります。

三重県で子育てしながら働きやすいお仕事をお探しなら「オーダーメイド転職」へ!

子育てとの両立に向けた転職や、妊娠・出産にともなう離職からの仕事復帰を目指す時におすすめなのが、転職エージェントを利用した求職活動。転職エージェントとは、おもに新たな仕事を探す求職者と、人材を求める企業とのマッチングをサポートするサービスです。各求職者の希望や経験・スキルなどに合致した求人紹介をはじめ、採用選考に向けた書類・面接の対策なども含めて、よりスムーズな転職ができるように全面的にバックアップ。育児と両立した働き方がしたいワーママさんも、プライベートを大切にした理想的な勤務スタイルができる、最適な仕事が見つかるようにフォローしてもらうことが可能です。

なお「オーダーメイド転職」では、三重県に特化した転職エージェントサービスを提供。地域に根付いた独自のネットワークをもとに、転職市場に精通したプロのコーディネーターが、地元優良企業とのマッチングを手助けします。三重県の勤務先で正社員として活躍したいワーママさんは、ぜひ「オーダーメイド転職」を活用してみてください。

まとめ

特にお子さんが小さいうちは、どうしても手のかかりやすい部分もあり、何かと忙しいワーママさんにとっては正社員として働くのが難しいように感じてしまうかもしれません。とはいえ育児中でも、もちろん正社員としてキャリアを積むワーママさんもいますし、働き方やライフスタイルの工夫次第では子育てと両立しながら仕事ができる可能性は十分にあります。また幅広い求人があるなかで、育児との両立に向いている職種や業種もたくさんあるので、こうした仕事に注目して勤務先を選ぶのもおすすめです。正社員として活躍したいワーママさんは、ぜひ本記事を参考に、育児にも仕事にも存分に励める方法を検討してみてください。