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これから伸びる業界10選!見極めポイントや衰退する業界も解説

これから伸びる業界10選!見極めポイントや衰退する業界も解説

急速な技術革新や物価高による消費自粛などの影響もあり、さまざまな時事情報を見ていると、ふと「このままの仕事を続けるのってどうなの?」と不安を感じることもあるでしょう。特に最近では、AIの普及がどんどん進んでいることから、「仕事がなくなる」「ロボットに取って代わられる」といった風潮も見られるようになってきました。そこで今回は、今後のキャリアを考えるにあたり、この先も伸びていくと考えられる業界を厳選してご紹介。また衰退の可能性が予想されている業界や、各職業のこれからの将来性を見極めるポイントなども解説していきます。

今後の成長が見込めるのは?将来性の高い業界10選

最先端業界

まずは世界的な社会情勢や国内の現状などを背景に、これからの将来性が高いと考えられる、成長傾向にある業界をピックアップしていきます。

IT業界

IT業界は、技術革新の推進にともない、どんどん需要が高まるビジネスです。近年では、幅広いビジネスシーンでもDX化が進んでおり、各企業で業務支援システムなども積極的に導入されています。

さらに最近では、AIやドローンなどの最先端技術も著しく発達してきており、さまざまな分野で取り入れられている状況。例えばドローンでいえば、超上空飛行の技術を活用し、建設や土木にともなう高所作業の自動化なども推進されています。またAIにおいては、文章や画像などの生成といった高度化が加速し、産業用ロボットはじめとした業務代行ツールが浸透しはじめています。こうした最先端技術に対するニーズが増えると同時に、それらを取り扱うエンジニアの必要性も高くなっていくでしょう。

一方で、このようなIT化が促進されるなかで、サイバー攻撃による被害が増加している傾向も見られます。技術革新と同時に、ITセキュリティの強化も不可欠となっており、今後のさらなる発展にも期待されているビジネスです。

Web・インターネット業界

IT化の推進と同時に、世の中に欠かせなくなってきているのが、Web・インターネットサービスです。さまざまな企業・商品・サービスなどの情報を伝えるホームページや、オンライン上のコミュニケーションを楽しむSNSなど、世間一般でも当たり前にWebやインターネットが使われています。さらにこうしたWeb・インターネット分野の発達から、バナーや短尺動画などを通じた、オンライン広告もどんどん普及している状況。その他、オークション・フリーマーケット・オンライン予約・通販など、Web上のECサービスも浸透してきています。またこうしたWeb・インターネットサービスにともない、当然ながらその基盤となる通信環境も不可欠で、通信インフラ関連のビジネスでも確かな需要が見込まれています。

エンタメ・コンテンツ業界

少子高齢化の影響により、どの業界でも国内市場の縮小が懸念されるなかで、特に日本の漫画やアニメなどのエンタメ分野は世界的な人気を集めています。また最近では、YouTubeをはじめとしたSNSや動画配信サービスが急速に普及したこともあり、さまざまなコンテンツの需要が高まっています。音楽・映画・ドラマ・ゲームなど、オンラインでも楽しみやすいエンタメ分野は、今後のさらなる成長性にも期待できるでしょう。なお近年では、ショートドラマやコントなど、短尺動画によるコンテンツのニーズも増えてきています。こうした手軽なコンテンツも含めて、高く支持されている現状もあり、エンタメに関わるクリエイティブ・制作職の必要性も高くなってきています。

電子・半導体業界

ビジネスシーンや日常生活など、幅広くIT化・オンライン化が進んでいる昨今では、パソコンやスマートフォンをはじめとした電子機器も不可欠になってきています。またこうした電子機器に欠かせないのが、電気信号の制御や情報処理などを担う、中枢的な部品となる半導体です。ビジネスはもちろん、一般家庭でも便利なロボットや家電などがどんどん普及している状況もあり、電子・半導体業界では今後も高い成長性が見込まれています。

物流業界

オンラインによる通販・オークション・フリーマーケットなどの需要が高騰すると同時に、その商品を運ぶ物流業界も依然として必要性は高いと考えられます。一方で、IT化による倉庫内作業の効率化や自動運転による無人配送などの最新技術が発達してきている背景もあり、人材としてのニーズは低下していく可能性も。とはいえ物流業界は、この先も不可欠な社会インフラにもなっているビジネスで、例えば現場を管理するマネジメント職ではまだまだ人材が求められていくでしょう。またコロナ禍をきっかけに普及したフードデリバリーサービスも、現在まで引き続き人気を集めており、今後も成長を続けていく見込みです。

福祉・ヘルスケア業界

少子高齢化が進んでいる国内では、介護の需要がどんどん高まるなかで、慢性的な人手不足の状況もあって人材ニーズはまだまだ増えていく見込みです。また医療技術の発達や、シニア層の増加などの影響もあり、社会全体で健康寿命を延ばす動きも見られるようになってきました。フィットネスジムをはじめ、運動・栄養・身体状態などを管理する健康関連のアプリなど、ヘルスケア業界もどんどん発展してきています。このような福祉・ヘルスケア業界は、将来的な必要性も高く、国内市場としても拡大していくことに期待されています。

農業業界

農業業界は、後継者不足が大きな課題となっているなかで、国内の食料自給率の上昇に向けて欠かせない産業となっています。特に食料自給率の低い日本では、海外からの輸入リスクや生活の安全保障のためにも、国内農業を通じた食材の生産が求められています。さらにこうした現状にありながらも、人手不足が深刻化している業界でもあり、人材ニーズとしては非常に高くなっています。なおこのような状況に対する解決策として、農作業にIT技術を取り入れたスマート農業や、アグリテック(Agriculture Technology)の動きも見られています。今後は、産業用ロボットをはじめ、IoTセンサー・AI・ドローンなどの最先端技術の活用により、農業業界がさらなる成長を遂げていくことに期待されています。

宇宙開発業界

宇宙開発は、観測衛星などを通じた世界規模の問題解決や技術革新に向けて、各国で積極的に推進されている事業です。地球全体における環境問題対策や資源確保など、持続可能な世界の実現に向けて、宇宙開発業界のニーズはどんどん高まっています。また気象観測や通信など、人工衛星による高度技術の需要も今後変わらず続いていく見込みで、今後のさらなる発展に期待されています。

観光業界

各業界で国内市場が縮小傾向にある一方で、観光業界は海外からのインバウンド需要もあり、この先の成長が見込めるグローバルビジネスとして発展していくことが予想されます。実際にホテルなどの宿泊施設では、訪日外国人によるニーズがどんどん増えており、客室確保の施策が重視されている状況にあります。国内に限らず、海外からのマーケットを積極的に取り込みやすい観光業界は、今後も日本の重要な産業としての発展に期待されています。

コンサルティング業界

世界レベルで社会情勢が激しく変化していく現代は、ビジネスにおいても予測不能なVUCA時代とも呼ばれています。この先もあらゆる社会問題が生じていくなかで、さまざまな事業運営にも大きく影響するリスクも予想され、時代の流れに応じて臨機応変に対策していく必要性も高まっています。こうした厳しいビジネス環境への対応に向けては、経営面をはじめ、専門家による課題解決や助言のニーズも増えていく見込みです。そこで各企業とパートナーシップを結び、経営戦略を支えていくコンサルティング業界も、今後の確かな需要に期待できます。また人と人とのコミュニケーションが軸となりやすいことから、AIに代替されにくい職業としても注目されています。

先々の動向に要注意!衰退の可能性が想定される業界は?

業界

社会的な流れや世の中のニーズ、技術革新などの背景から、なかには今後の衰退が懸念されている業界もあります。そのうち代表的な例としては、次のような業界が挙げられます。

  • マスメディア業界(テレビ・雑誌・新聞など)
  • 出版業界
  • 金融業界
  • 士業全般

マスメディア業界や出版業界は、インターネットが大幅に普及した影響もあり、ニーズの低迷が予想されています。例えばテレビでいえば、動画配信サービスの台頭から、若手層を中心としてオンラインで楽しめるコンテンツへと移行しはじめています。新聞や雑誌の他、出版業界も、環境保全のためのペーパーレスが推奨されている現代では、市場の先細りのリスクも想定されます。

また金融業界は、オンライン決済やインターネットバンクなどの電子化が推進されていることから、銀行窓口などの人材需要が低下していく見込み。さらに地方銀行を中心に、近年の不景気や低金利などの余波を受けやすく、資金調達が難しくなっている状況も見られます。

なお行政書士・税理士・会計士・社会保険労務士などの士業も、専門性の高い業界ながらAIに代替できる定型業務も多く、最先端技術により求められるサービス領域が狭まることも予想されています。

いずれも、技術活用や時流に応じた施策などによるビジネスチャンスも考えられますが、後退のリスクが案じられている業界といえます。

これからも安定しやすい仕事を見極めるためのポイント

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もし将来性のあるキャリアなどに向けて、転職を考えるのであれば、これからの確かな需要が見込める業界を選べるのがベストでしょう。そこで、今後の安定性に期待できそうな仕事を探したい場合に、注目しておきたいポイントも見ていきましょう。

コロナ禍以降も継続的に需要が伸びている

さまざまな業界で大打撃となったコロナ禍では、危機的な状況に陥るなかでも、新たなビジネスが台頭する動きも見られました。特にWeb・インターネットサービスは、人と人との接触による感染防止策として世間的に大きく広がりましたが、現在でも継続的なニーズを集めています。その他にも例えばフードデリバリーやライブ配信など、コロナ禍における対策として誕生したサービスながら、依然として高い人気となっています。このようにコロナ禍によって創出された新しいビジネスでも、一時的な措置としてだけでなく、時代の流れにマッチして確かな需要を獲得しているものもあります。このように近年で急激に発達したビジネスのうち、現代の時流に応じた動向が見られる業界は、今後も伸びていくことが予想されます。

最先端技術に携わっている

AIをはじめ、IT関連の最先端技術に携わる業界は、さらなるテクノロジーの発達が見込まれる現代において今後も需要は増えていくでしょう。またこうした最先端技術と、人間ならではの思考や手作業との相乗から生産性向上に期待できる業界も、今後成長していくことに期待できます。最先端技術を生み出すのはもちろん、それらの活用によってニーズを集められる業界も、この先の将来性は高いといえます。

近年の社会情勢にともなうニーズに対応している

少子高齢化や物価高など、さまざまな社会問題が生じるなかで、こうした情勢に応じたビジネスを展開している業界も今後伸びていくことが予想されます。例えば少子高齢化問題でいえば、シニア層を対象にしたサービスや人材不足解消に関わる事業なども、この先も確かな需要が集まる見込みです。その他にも、持続可能な社会に向けたSDGsの動きも見られる現代では、資源確保や環境保全などのニーズも高まってきています。このような社会情勢を的確にとらえたビジネスも、今後の成長性は高いでしょう。

日常に欠かせないライフラインやインフラに関わっている

水道・ガス・電気をはじめとした生活に不可欠なライフラインをはじめ、医療・流通・交通・公共施設などのインフラは、現代社会の基盤としてなくてはならないものです。こうしたライフラインやインフラに関連する業界は、この先の世の中に欠かせないビジネスとして、継続的な需要が見込めます。不景気などの市場の変動にも左右されにくく、安定した事業展開や人材ニーズに期待できるでしょう。

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まとめ

近年では社会情勢の変化や技術革新が激しくなるなかで、消費者のニーズも多様化しており、市場の動向も変わりやすくなっています。このような状況下では、この先の安定性・成長性に期待できそうな仕事を見極めるのもなかなか難しいですが、時代の流れに応じた業界では今後の確かな需要も見込めます。より将来性のあるキャリアを考えたい場合には、ぜひ本記事も参考に、転職先などを検討してみましょう。