特にワーク・ライフ・バランスを重視した仕事選びをしたい時に、大切な要素となるのが休日。安定した生活リズムで、プライベートと両立した働き方がしやすいのは、やはり土日休みの仕事ですよね。土日休みなら毎週きちんと連休になってリフレッシュしやすく、常に決まった曜日に休日となるので、お出かけなどの予定も立てやすいでしょう。そこで今回は土日休みの仕事に就きたい場合に、おすすめできる仕事や求人を探す際のポイントについて解説していきます。
土日休みになりやすい職業の特徴
「土日休み」と聞くと、なんとなくオフィスワークの印象が強いかもしれません。そのイメージどおり、オフィスワークは比較的土日が休日になりやすいですが、その他にも週末が休みになりやすい仕事には、いくつかの特徴があります。さまざまな仕事が存在するなかでも、土日休みになりやすい職業として、次のような傾向が見られます。
公的機関や金融機関との関係性が強い
例えば官公庁をはじめとした行政機関は、土日を休業日としているのが一般的です。また学校や幼稚園なども、土日休みとなるのが基本。こうした公的機関に関係する職場は、土日休みになるケースが多く見られます。また銀行は、法律上のルールとして、土日休みにしなければならない規定があります。そのため銀行をはじめとした金融機関も、土日休みになるケースが多々見られます。
BtoBの取引が中心
BtoBとは、おもに法人同士で取引をしている事業形態を指します。多くの企業では、前述にもあるような金融機関の休日にあわせて、土日休みとしているケースがよく見られます。そのため企業間におけるサービスや商品を取り扱う会社では、顧客も土日が休みになるため、連動して週末に休日を設定している場合が多々あります。反対に対個人となる小売業やサービス業などでは、土日を中心としたシフト制で、平日休みになりやすいのが一般的です。
土日休みのおすすめの職種11選
では実際に、土日休みが多い仕事として、おすすめできる具体的な職種も見ていきましょう。
事務職
事務職は、幅広い事業形態で必要とされやすく、なおかつ社内の裏方業務を担うことが多いポジションです。顧客に左右されづらいバックオフィスを担当する事務職では、土日休みになるケースが多く見られます。代表的な種類としては、一般事務をはじめ、営業事務・人事や総務・貿易事務など。さらに金融機関との関わりが強い、経理や金融事務なども、土日休みになるのが一般的です。なお医療事務は、勤務先のクリニックや病院などによっては土日出勤のケースも少なくないので、しっかりと勤務条件はチェックしておきましょう。
製造職
メーカーは、企業同士で取引しているケースが多く、顧客の稼働に応じて土日休みとしている場合が多々見られます。そのため実際に現場の生産業務に携わるオペレーターも、土日休みになりやすいのが一般的です。ただしなかには、シフト勤務により、土日も含めて工場を動かしている会社もあります。こちらも求人を探す際には、十分に勤務条件を確認しておきましょう。
IT・エンジニア職
おもにシステム開発に関わるIT系の仕事も、企業がクライアントになる場合が多く、平日にプロジェクトが動きやすく土日休みになりやすい傾向にあります。また自社におけるIT業務を担う社内SEなども、その企業が土日休みであれば、同じように休日となるのが通常です。ただしシステムの保守・運用などに携わる際には、トラブル時の緊急対応で休日出勤になったり、開発業務でも案件の進捗次第では休みの日に対応したりするケースも見られます。
クリエイティブ職
例えば広告やWebサイトなどの制作業務に携わる、デザイナー・編集・ライターといった職種も、企業間での取引が多いことから土日休みのケースが多々見られます。ただし広告代理店の場合では、クライアントの要望に左右されやすい一面も。案件の納期や進捗次第では、休日出勤になることも想定されます。
社食や給食の調理員・栄養士
社食や給食を手がける調理員や栄養士は、各企業や学校などの休日に合わせて、土日休みになるケースが多く見られます。例えば社食の場合も、食堂が営業しなければ勤務する必要もなく、休日出勤になることも基本的にはないでしょう。また長期連休なども、各企業や学校の休みと同じように取りやすい一面もあります。
公務員
特に各省庁や自治体の役所などに勤務する、国家公務員・地方公務員の場合、基本的には土日休みとなります。国の行政機関に携わる仕事は、土日休みが原則です。ただし国家公務員や地方公務員を目指すのであれば、難易度も倍率も非常に高い採用試験を受けることになるため、かなりの難関となる点には注意が必要です。
大学職員
例えば大学の運営に携わる事務職員など、学校の休日に合わせて、土日休みとなるケースがほとんどです。ちなみに大学職員の場合、国公立なら大学法人や行政法人、私立なら民間の学校法人に就職することになります。いずれも公務員ではないため、通常の企業と同じような採用選考がおこなわれるのが一般的とされています。
土日休みの求人を探すためのコツ
きちんと土日休みにできる仕事を選ぶには、求人の探し方で注意しておきたい部分もいくつかあります。では土日休みの仕事を見つけたい時に、押さえておきたいポイントをご紹介していきます。
「完全週休2日制」を選ぶ
休日の形態として、「週休2日制」や「完全週休2日制」といった表記を見かけることも多くありますが、それぞれではまったく意味が異なります。「週休2日制」の場合、月に1回以上、週2日休みが取れる勤務方法を指します。つまり「週休2日制」では、第1週目が週2日休みで、第2週目以降は週1日休みとなる可能性もあります。仮に「週休2日制(土日休み)」となっていても、毎週の土日で休日になるわけではなく、週によってはどちらかのみになってしまうケースもあるので注意が必要です。
一方で「完全週休2日制」は、毎週必ず2日間の休日を設定する勤務方法を示しています。もし「完全週休2日制(土日休み)」となっていれば、週ごとの土日の双方ともに必ず休日となります。しっかりと土日に休める仕事を選びたい時には、「完全週休2日制」に注目しておくのがベストです。
年間休日数に確認する
先ほどの「週休2日制」と「完全週休2日制」の見分け方として、年間休日数も一つの判断材料となります。一般的に「年間休日120日」以上になれば、毎週必ず2日間休める「完全週休2日制」で、なおかつ祝日も休日となるケースがほとんどです。「年間休日110日」以下だと、1日休みの週が生じたり、祝日は出勤となったりする可能性があります。基本的に「年間休日120日」を基準に考えておくと、しっかりと休みを確保できる仕事を見つけやすくなります。
土日休みが多い業界に注目する
前述にもあるように、土日休みになりやすい仕事には特定の傾向があり、業界による差も見られます。特に土日休みになりやすい業界としては、次のような例が挙げられます。
- 金融(銀行・証券・保険など)
- 製造
- IT・Web
- 商社
- 広告・出版 など
ぜひ土日休みの仕事選びでは、上記の業界にも注目してみてください。
まとめ
土日休みの仕事探しでは、基本的にはまず、求人票に記載されている勤務条件をしっかりと確認するのが重要。さらに今回ご紹介したような特徴や仕事、ポイントなどを知っておくと、土日休みの求人を効率的に選びやすくなります。また毎週必ず土日休みにしたい時には、求人票に書かれている情報をきちんと見極めることも大切です。ぜひ本記事も参考に、土日休みで活躍できる、よりベストな仕事を見つけてみてください。