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ストレスに対処できるようになりたい!【コーピングリスト】の作り方と実践法

「仕事のストレスをうまく解消できない」
「ストレスにうまく対処できるようになりたい」
「いろいろなことにストレスを感じて毎日が楽しくない」

このような悩みを持っている人にオススメしたいのが、コーピングと呼ばれるストレス対処法です。

コーピングとは、どう対処すればストレスを軽減したり解消できるかということを自分で実践していく方法です。
ストレス社会における現代では、コーピングを導入する企業も増えてきています。

今回は、コーピングの実践法について解説します。

ストレスをうまくコントロールできるようになりたい方は必読です!

コーピングとは

コーピングとは、ストレスを感じたときにどうすればよいのか対処法を考え行動することです。

英語でcopingは「対処する」という意味で、もともとはメンタルヘルス用語です。

ストレスを抱えがちな現代では、意識的にストレスを管理する必要があります。
ストレスを抱える労働者の割合が増えていることから企業でも取り組むようになり、ストレスコーピングと呼ばれます。

コーピングリストについて

コーピングリストとは、ストレスを感じたときに実践する対処や工夫をリストアップしたものです。

コーピングリストを活用することで、状況に応じて対処法が明確になり、ストレスの種類や状況に応じてすぐに行動にうつすことができるようになります。

コーピングが必要な理由

コーピングが必要な理由について解説します。

ストレスの多い社会

現代はストレスの多い社会です。

仕事環境や人間関係、通勤、寒暖差など、実にさまざまなストレッサー(ストレスの原因)があります。
ストレスをうまく軽減したり解消したりして健全な社会生活を遅れるようにすることが必要になっています。

ストレスチェック制度の導入

2015年に、企業にストレスチェック制度が導入されたことで、従業員に対するメンタルヘルス管理の重要性が広く認知されるようになりました。

企業も安全配慮の観点からストレスコーピングを行う必要性があります。

ストレスを放置することの危険性

ストレスを放置するとうつ病のリスクなどが高くなり、メンタルヘルスが損なわれます。

コーピングは自分のメンタルの健康を保つ上で不可欠です。

本来の能力を発揮するため

ストレスへの対処能力が高いと、ストレスを感じてもすぐに対処して本来の仕事に集中して取り組むことができるようになります。

仕事の生産性を上げる上でも必要です。

 

コーピングの種類

コーピングには大きく分けて3つの種類があります。

簡単に紹介します。

問題焦点型

ストレス反応の原因であるストレッサーに直接働きかけて解決を図る方法です。
ストレスの原因を根本から取り除きます。

ー例ー
・「自分にきつくあたる先輩がいる」ことがストレス原因である場合

「上司に相談して先輩の行動変容を依頼する」
「他の部署に移動させてもらう」

といったことで解決します。

・「満員電車に乗ること」がストレス原因である場合

「フレックス制にできないか会社に相談する」
「車通勤ができる会社に転職する」

などといった解決策があります。

情動焦点型

ストレスに対する考え方や感じ方を変える方法です。

問題の捉え方を見直して前向きに受け止めることでストレスを軽減させます。
ストレッサーへの直接的なアプローチが困難だったり、簡単には変えられないときに有効です。

ー例ー
・「自分の能力に見合わないレベルの高い仕事を任され『無理だ』と捉えた」場合

「これを機会にステップアップしよう」
「上司は自分ならできると見込んで任せてくれたんだ。自分はできる!」

といったように問題を捉え直してストレスを軽減します。

ストレス解消型

ストレスを体の外へ追い出して発散させます。

自分のストレス解消パターンを知っておくことで日常的に発散できます。
メンタルを健康に保つ上でとても有効な方法です。

ー例ー
・「強い仕事のストレスを感じたとき」

「同僚と飲みに行って発散する」
「カラオケで熱唱する」
「週末に旅行に行ってリフレッシュする」
「運動をして発散する」

などです。

コーピングリストの作り方

コーピングには、コーピングリストを作って実践することが有効です。

ステップ1 書き出す

自分にとってポジティブなことを書き出します。

「気分がはれること」や「相談相手」など、ストレスを感じたときに行うとストレスを軽減できる行動や言動をリストアップしましょう。
ポイントは、具体的な行動を思いつく限りリストアップすることです。

「カラオケに行く」「お気に入りのカフェでひとり時間を持つ」「ワインを飲む」など、なんでも書き出しましょう。

ステップ2 実践

実際にストレスを感じたときに書き出した項目を実践します。

リストアップしたうちのいくつかを「今日はこれ」「次回はこれ」といった具合に試します。

ー例ー
・「接客の仕事で、嫌な客に対応してストレスを感じた」場合

「カラオケに行く」
「美味しいものを食べに行く」
「上司に相談する」など

ステップ3 検証

どの対処法を実践したときにどのくらいストレスが軽減したかを検証します。
点数をつけると分かりやすいです。

ー例ー
・「カラオケに行く」10点満点中7点
・「上司に相談する」9点

繰り返すうちに、同じようなことが起きたときにもっともストレスを解消できる方法が明確になります。
ストレスの内容ごとにベストな対処法が見つけられるようになります。

まとめ

今回は、コーピングについて解説しました。

ストレス社会と言われる現代においてはコーピングは不可欠なものです。
コーピングリストを作り実践することでさまざまなストレスにうまく対処し、社会生活を快適に送ることができるようになります。

ぜひ実践法を学んで取り組んでみましょう。