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上司ガチャにハズレたら?パワハラ、モラハラなどの対処法

上司ガチャにハズレたら?パワハラ、モラハラなどの対処法

入社時の配属や人員配置において、どのような上司と一緒に働くことになるかわからないもの。自分の希望で上司を選ぶことはできないうえに、ともに働きやすいかどうかは運次第でもあるため、まさに入社時の配属や人員配置は「上司ガチャ」ともいえます。実際に仕事を進めるなかで、上司の対応や人間関係などに悩んでしまう時には、「この上司ガチャ、ハズレだったかも……」なんて感じてしまうこともあるでしょう。そこで今回は、上司ガチャに振り回されないための対処法をご紹介。パワハラやモラハラなど、上司ガチャにハズレた時の対策も含めて解説していきます。

上司ガチャにハズレた時はどうする?パワハラやモラハラなどから自分を守るための対策

上司ガチャ

すでに現時点で「上司ガチャにハズレた」と感じている場合には、そのストレス感やトラブルを解消する、次のような対策を考えてみましょう。

自分の業務だけに集中して成果や実績を追求する

「上司ガチャにハズレた」と感じる原因は、個人によってさまざまですが、「嫌われている気がする」「自分にだけ態度が違う」など人間関係が関連している場合も多いでしょう。職場の上司だからといって、無理に親睦を深める必要はありませんし、あくまで自分の成長につながる存在として割り切った接し方をしてみてもいいかもしれません。例えばフィードバックの言葉が高圧的でも、なかには自分にとって改善すべき課題の適切な指摘が入っていることもあります。大切なのは自らの成果や実績を出すことであり、その目標に向けて、いかにして自分自身が取り組むべきことに集中できるかどうかです。上司との関係性にとらわれすぎずに、現状をどう活用して自らの身にしていくか、まずは自分自身の考え方・見方を変えてみるのも重要。そうすることで上司の対応を気にしすぎず、自分の成長やスキルアップに専念する働き方ができます。

上司をしっかりと観察してコントロールする

決して媚びる必要はありませんが、上司の態度や関係性が気になる時には、他のメンバーとのやり取りなどを観察して自分の対応を工夫してみるのも一つの方法です。例えば自分の意見を発信する際には、「こういう伝え方をすれば問題なさそう」など、相手のタイプに応じて行動の仕方を変えてみるのもよいでしょう。なんとなく相性が悪いと感じている場合でも、相談方法や頼り方次第では、上司との協働がうまくできる可能性もあります。もしくは無理に関わろうとせずに、「これくらいの接し方がちょうどいいかも」など、自分にとってバランスのいいコミュニケーションスタイルを見つけていくのもいいかもしれません。何でも上司に従うのではなく、自分にどう有益になる存在なのか、しっかりと見極めながらコントロールする気持ちで接していくことも考えてみましょう。

コミュニケーションの機会をうまく活用する

上司と部下の関係性においても、それぞれで相性が異なるのは当然のことです。仮に自分自身は「上司ガチャにハズレた」と思っていても、他の部下は同じように感じていないケースもあります。単純に、自分にとって合わないだけだったり、自らの意思がうまく伝わっておらず思うような対応してもらえていなかったりする可能性も。お互いの認識のズレをなくして理解を深めることで、適切な指示や役割などを与えてもらえるようになる場合も考えられます。そこで例えば定期面談・1on1ミーティング・業務報告時などに、自分のやってみたい仕事や目標といった、自らの素直な意思を伝えるようにして解決できるパターンも少なくありません。こうしたコミュニケーションの機会を活用して、お互いを知ることで、上司と部下としてのストレス感を軽減できることもあります。

あまりに悪質なパワハラやモラハラなどは労働基準監督署に相談する

労働基準監督署には、職場のさまざまなトラブル対処の窓口となる、「総合労働相談コーナー」が設置されています。「総合労働相談コーナー」では、例えばパワハラやモラハラなどの問題に対する、解決方法の提示や労働局による助言・指導へのあっせんなどの対応をしてもらえます。場合によっては、紛争解決に向けた、第三者機関(弁護士や社労士など)の紹介をしてもらえるケースも。なお労働基準監督署による対処が難しい際には、弁護士に直接相談して、専門家に解決してもらう方法もあります。

人事担当に部署異動やジョブチェンジを申し入れる

どうしても上司との関係性が大きなストレスになったり、現状の環境で働くのが厳しかったりする場合には、他の部署・チームへの異動や職種変更を検討するのもよいでしょう。人事などの担当部門に相談してみて、現状の配属から変えてもらえるように希望を出してみましょう。もし社内トラブルの専門窓口などがあれば、一度そこを介して、異動希望を願い出る方法もあります。

転職して現状から脱却する

あまりに状況が悪化している場合には、現状の職場を離れることも考えてみましょう。例えばパワハラやモラハラなどの悪質な行為が横行しているパターンなど、自分本来の力をまったく発揮できていない可能性も想定されます。こうしたケースでは、転職して環境を変えるのが着実な解決方法です。大きなストレスやプレッシャーを我慢していると、場合によってはメンタル不調に陥ってしまい、心身に支障をきたしてしまうリスクもあります。自分自身の健康的な毎日を守るためにも、限界を迎える前に、その上司から離れる選択肢を検討してみましょう。

転職や就職にも役立つ!上司ガチャでハズレない会社の見極め方とは?

転職成功

大前提として、できることなら、そもそも上司ガチャにハズレるのは避けたいものです。もちろん運に左右される部分もあるため、一概にはいえませんが、会社の選び方次第で上司ガチャにハズレるのを防げる場合も。そこで入社を決める前にチェックしておきたい、上司ガチャにハズレない会社を見極めるポイントも解説していきます。

手厚い教育体制が整っている

管理職向けの研修など、マネジメント層の教育にも力を入れている企業も多く存在します。こうした万全のマネジメントの教育を受けることで、上司側としても管理職に欠かせないスキル・知識・マインドを身につけられるため、部下に対する適切な対応ができるようになります。そうなると部下側としても、例えばあいまいな指示や相応しくない業務分担、わかりにくい指導などを受けずに済むため、「上司ガチャにハズレた」と感じる可能性も低いでしょう。また最近では、パワハラ・もラハラ・セクハラなどの悪質な行為を防ぐ、上司としての正しい姿勢を学ぶ教育を実施している企業も多々見られます。このように教育体制が充実した会社なら、上司の能力や質も比較的高いといえます。

明確な評価基準が設けられている

きちんとした人事評価の基準が定められている企業であれば、管理職の適性を持つ人材が上司に選ばれている可能性も高いでしょう。確かな人事評価の基準があれば、マネジメントに向けたスキルや資質など、管理職に必要な一定のレベルの能力のある人材が上司になっているといえます。

反対に明確な評価基準がないと、例えば「経営幹部と仲がいいから」など、個人的な感情やあいまいな判断から管理職に昇格しているパターンも。さらにこうした企業の場合、部下に対する評価も同じように、あやふやだったり不公平に扱われたりするケースも想定されます。そうなると十分な成果や実績を挙げていても、正しい評価がされずに、部下側としては「上司ガチャにハズレた」と感じる状況が生まれやすくなります。このような会社としての体質も含めて、事前にチェックしておくことも重要です。

定期的なコミュニケーションや面談など部下へのフォローが充実している

会社全体の仕組みとして、きちんと上司と話し合えたり理解を深め合えたりする機会を設けている場合、部下を大切にする社風が根付いていると考えられます。しっかりと部下をケアする習慣がある企業なら、その風潮に相応しい人材が管理職に就いているといえるでしょう。部下に寄り添う企業風土がある会社を選ぶことで、上司ガチャにハズレる確率も低くできます。

まとめ

「上司ガチャ」といっても、どのような問題が起きてしまうのか、そのパターンは幅広くあります。「なんとなくソリが合わない」など相性の問題だけで済むこともあれば、パワハラやモラハラといった心身に悪影響をおよぼすようなこともあり、さまざまな状況が考えられます。「上司ガチャにハズレた」と感じる時には、まずは自身の置かれている現状を見直してみて、自分にとってどうストレスになっているのか振り返ってみるのも大切。そして悩みの原因に応じて、ぜひ本記事も参考に、「上司ガチャ」に負けない対処方法を検討してみましょう。